資産管理アプリをいくつか渡り歩いた末にMoneyForward MEに落ち着いた

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資産運用を真剣に続けるなら、支出・収入・総資産を定期的に把握することは欠かせません。
痩せたいのに体重計に乗らないのと同じで、数字を見ていなければ何も始まりません。

週1回は必ず資産状況を確認してきた私が、長年かけていくつかのアプリを試し、最終的にMoneyForward MEに落ち着いた経緯を書いておきます。


先に結論と見落としがちなポイント

有料を検討しているなら MoneyForward ME を選んでほぼ間違いありません。理由は後述しますが、その前に無料・有料どちらを選ぶにせよ、アプリ選びで見落としやすいポイントをまとめておきます。

1. 使いたい金融機関が本当に対応しているか確認する
主要銀行・大手証券はどのサービスもカバーしていますが、地方銀行・ネット証券・FX口座・ポイントカードなどはサービスによって対応状況が異なります。申し込む前に自分の口座リストと照合しておきましょう。

2. 金融機関の仕様変更への追従速度を調べる
銀行・証券は定期的にログイン仕様を変更し、その都度データ同期が止まります。サービスによって対応に数日〜1ヶ月以上の差があります。週単位で確認する習慣がある方にとっては死活問題になります。

3. 口座間の資金移動(振替)が自動認識されるか確認する
銀行から証券口座へ移動した100万円が「支出100万円・収入100万円」として計上されてしまうサービスがあります。自動で振替扱いになるか、一度設定すれば学習されるかを確認しておかないと、毎回手動修正が必要になります。

4. 無料プランの口座数・機能制限を確認する
無料プランは登録できる口座数や過去データの参照期間に上限があることが多いです。使いはじめると解除したくなる制限かどうかを先に確認しておきましょう。

5. 年払い・カード決済割引を含めた実質コストで比較する
月払いの表示額だけで比較すると損をします。年払いへの割引、提携クレジットカード決済でのポイント還元などを加味した実質コストで比べると、サービス間の差額は思ったより小さいことが多いです。

6. データのエクスポートができるか確認する
将来別のサービスに乗り換えるときに、過去データをCSVで取り出せるかどうかは重要です。


Moneytree vs MoneyForward ME 比較

比較対象はこの2サービスです。楽天家計簿・Zaimを除外した理由はこちらをご参照ください。

項目MoneytreeMoneyForward ME
有料プラン年額(目安)3,900円(Grow・Web決済)5,940円(Web決済) ※1
対応金融機関数2,370(公式サイト掲載数)2,436(公式サイト掲載数)
金融機関仕様変更への追従速度遅め(1ヶ月近くかかることも)速い(数日〜1週間程度)
口座間の振替認識ありあり(類似パターンの学習機能つき)
UI・デザインシンプルですっきり情報量多め・グラフが充実
データエクスポートあり(CSV等)あり(CSV等)

※1 Web経由で年間プランを申し込み、三井住友カードで決済するとポイント還元分が差し引かれ、Moneytreeとの実質差額は縮まります。料金は変更される可能性があるため公式サイトで最新額をご確認ください。


Moneytreeを3〜4年使ったが、だんだん不満が出てきた

使いはじめた当時(約5年前)は、無料の資産管理アプリは登録できる口座数に制限があり、複数の金融機関をまとめて管理する用途では最初から選択肢になりませんでした。有料に絞って探すと、実質的な選択肢は MoneytreeMoneyForward ME の2択になります。

当時は年会費が安く、UIがすっきりしていたMoneytreeを選びました。
しばらく使ってみると、使い勝手自体は悪くありませんでした。が、2つの点でじわじわとストレスが積み重なっていきました。

金融機関の仕様変更への追従が遅い

銀行や証券会社は定期的にログイン仕様を変更します。その都度、データの同期が止まることがあります。
Moneytreeではこの対応に1ヶ月近くかかることもありました。週1で残高を確認するのが習慣になっている身には、1ヶ月近くデータが止まるのはかなりきついです。

対応している金融機関が少ない

メインで使っている金融機関はほぼカバーされていましたが、MoneyForward MEと比べると対応数に差があります。使いたい口座を登録できないケースもありました。


途中でSmart Life Designerを試した

なお、最近は無料アプリも進化しており、乗り換えを検討している時期に「Smart Life Designer」という無料アプリの存在を知りました。
調べてみると実態はMoneyForward MEをバックエンドに採用しているらしく、対応金融機関もそれなりに多いです。無料ということもあり、まずはこちらを試してみました。
使ってみると、確かに機能は十分でした。ただ、1点だけ致命的な欠点がありました。

*口座数が少ない方や試しに使ってみたい方は、三井信住友託銀行のSmart Life Designerや三菱UFJ銀行のMoneyCanvas(バックエンドはMoneytree)等、まず無料アプリから始めるという選択肢も十分ありえます。

口座間の資金移動が「支出・収入」として計上されてしまう

たとえば、銀行から証券口座へ100万円を移動した場合、支出100万円・収入100万円がそれぞれ記録されます。これ自体は仕方ないとして、問題はその処理です。
MoneyForward MEでは同一パターンの振替は自動で「振替」扱いになります(もしくは一度振替フラグを立てると類似のものも自動で振替扱いになります)が、Smart Life Designerでは毎回手動でフラグを立てなければなりませんでした。

資金移動のたびに手作業で修正する手間は、口座をまたいだ移動が多い方には無視できないものとなります。


MoneyForward MEに乗り換えて解決した

結局、MoneyForward MEに乗り換えました。

年間費用だけを見るとMoneytreeより高くなりますが、Web経由で年間プランを申し込み、三井住友カードで決済すると実質的な差額はかなり縮まります。

乗り換えてみて実感していることが3点あります。金融機関の仕様変更への追従が速く、Moneytreeで1ヶ月かかることもあった対応がMoneyForward MEでは数日〜1週間程度で解消されることが多いです。対応金融機関の数も多く、国内の主要な銀行・証券・クレジットカードはほぼ網羅されています。そしてMoneytreeも対応もしていますが、口座間の資金移動が自動で振替扱いになる点もカバーされていて、一度設定すれば同様のパターンは自動で処理されるため、支出・収入の集計が正確に保たれます。


まとめ

資産管理を続けるうえで大事なのは、簡単、かつ好きなタイミングで資産を把握できていないといけません。

データが止まる期間が長かったり、手作業の修正が頻発したりすると、見るのが面倒になって結局確認しなくなります。その意味で「金融機関への追従の速さ」と「振替の自動処理」はかなり実用上重要なポイントでした。

コスト面でMoneytreeと迷っている方は、年間プランと三井住友カードの組み合わせで試算してみると、差額が思ったより小さいことに気づくはずです。


楽天家計簿・Zaimは選択肢に入るか

楽天銀行・楽天カード・楽天証券を中心に使っている方であれば楽天家計簿(年額5,000円)も候補になりえます。ただし対応金融機関数は比較記事ベースで約1,500程度とされており(公式の件数表記は未確認)、Moneytree・MoneyForward MEの2300以上と比べると少ないです。また金融機関の仕様変更への追従速度や振替の自動認識精度については公開情報での確認が難しく、今回の評価軸で比較できる材料がなかったため本記事の比較対象からは外しています。

Zaimも候補に挙がることがありますが、レシート取込による支出記録に強みがある家計簿特化型のアプリです。毎月の収支を細かく記録したい方には向いていますが、銀行・証券口座を横断した総資産の定点観測が目的であれば設計思想が合いません。対応金融機関数も1,300件以上(公式サイト掲載数)とMoneytreeやMoneyForward MEより少ないため、本記事の選択肢からは除外しています。

個人的な理由もあります。支払いはほぼクレジットカードで完結しており、明細には購入先や利用金額が自動で記録されます。スーパーや現金払いでは商品の細目までは出ませんが、人の支出パターンは年間でならすとほぼ一定になるため、レシートを1枚ずつ取り込まなくても大きな傾向は把握できます。レシート取込に時間と手間をかけるよりも、金融機関の自動連携で収支の大枠を掴む方に集中した方がよいという考えです。


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